将来の妊娠・出産に備えてアンダーヘアをきれいにする「妊活脱毛」。
妊娠中から産後にかけて多くのメリットがあるため、ニーズが高まっています。

一方、妊活脱毛には気をつけるべきポイントもあります。ここでは、妊活脱毛のメリットや注意点、妊娠後の対応などをまとめて紹介します。

「妊活脱毛」のニーズが増加!妊活脱毛とは?

「妊活脱毛」の目的は、大きく分けて2つ挙げられます。
一つは妊娠中のエチケットとして、もう一つは、産後の陰部を衛生的に保つためです。

妊娠すると、母体と赤ちゃんの健康を確認するために定期的に妊婦健診を受けることになります。健診のたびに医師に陰部を見せることになりますので、できれば脱毛してきれいにしておきたいものです。

また、出産をする際、肛門と膣口の間の会陰部を切開することがあります。
これは会陰切開と呼ばれ、赤ちゃんの頭が通りやすくするためや会陰が裂けてしまう会陰裂傷を起こさないために多くの妊婦が経験しているものですが、会陰切開をした場合、その傷は1ヵ月程度続くため、炎症を起こさないよう衛生面に注意しないといけません。

さらに、出産後に子宮内膜や子宮頚管、膣から出る悪露と呼ばれる分泌液も1~2ヵ月続くため、長期間産褥パットや生理用ナプキンを使用することにもなります。
その間、陰部は蒸れた状態が続き、母体や肌へ負担がかかってしまいます。

こうしたデリケートな産後の陰部を衛生的に保ち、負担を減らすために、妊娠前にVIO脱毛をする妊活脱毛を始める方が増加しているのです。

出産前にVIO脱毛をしておくメリット

出産前のVIO脱毛で得られるメリットは2つ挙げられます。

会陰切開後の傷口を衛生的に保つ

出産時に会陰切開をした場合、その傷が治るまでには1ヵ月程度を要します。
無事に治るまでは、傷口に雑菌などが入ってしまわないよう清潔にしておく必要があります。

しかし、アンダーヘアがあると排泄物などが拭き取り切れず、下着内は不衛生になりがちです。
通気性も悪いため、蒸れなどから雑菌が増えてしまう可能性もあります。

このような事態を招かないために、アンダーヘアをスッキリさせるVIO脱毛が有効なのです。

出産後の出血によるかぶれなどを防ぐ

出産後すぐは悪露の量が多く、通常の生理用ナプキンでは収まらない量なので、専用の産褥パッドを使用します。悪露は5~6週間程度続く場合が多く、この期間は産褥パッドや生理用ナプキンを常に使用しているため、肌へ大きな負担がかかります。
通気性も悪く、常に蒸れた状態となるため、かぶれを起こしてしまう方も少なくありません。

しかし妊活脱毛をしておけば、アンダーヘアがある状態に比べて蒸れにくく、かぶれを防ぐことができます。また、不快なニオイや雑菌の増殖も防ぐことも可能です。

妊活中(妊娠前)の脱毛、身体への影響は?

妊活中(妊娠前)に脱毛をしても、基本的には身体への影響はありません。
脱毛の光はメラニン色素に反応して毛根に熱を与えるものであり、光が届くのは毛根付近まで。
毛根の深さは2~3.5㎜程度で、それ以上深い場所へは光は届きません。

また、妊娠初期は悪阻や体調の変化がなく妊娠に気づかない場合もめずらしくないため、妊娠を知らずに脱毛をしてしまうケースも。
しかしこの場合も妊活中と一緒で、赤ちゃんへ影響を及ぼす可能性はほとんどありません。

妊活脱毛の注意点

妊活脱毛の注意点

赤ちゃんへの影響はないものの、妊活脱毛にはいくつかの注意点があります。
後から後悔しないよう、事前に確認しておきましょう。

妊娠中は脱毛を受けられない

光脱毛・レーザー脱毛共に、妊娠中は脱毛を受けられません。
妊娠が確定した時点で脱毛サロンやクリニックに通うのはお休みしましょう。

ホルモンバランスが変化する

妊娠するとホルモンバランスが変化し、脱毛において大切な毛周期が乱れる場合があります。
その状態で脱毛をすると、一度脱毛したところから再び毛が生えてきてしまったり、妊娠前よりも毛深くなってしまったりなどして、十分な効果が得られなくなります。

肌トラブルが起こりやすい

妊娠中の肌は通常よりも敏感でデリケートになっています。普段使っている基礎化粧品で肌荒れを起こしてしまったり、乾燥しやすくなったりと、いつもと違った肌状態に戸惑うかもしれません。このような状態で脱毛すると、火傷・炎症・かゆみ・乾燥・湿疹などの肌トラブルが起こりやすくなります。

施術の体勢が負担になる

妊娠中に脱毛を休むべき最も大きな理由は、母体の体型の変化です。
妊娠してお腹が大きくなると、妊娠前にできていた体勢が取れなくなる場合があります。
もし我慢して無理な体勢を続けていると、むくみや体調不良などを起こす可能性もあります。

特にうつ伏せでの施術は絶対にNGです。お腹を圧迫してしまい、母体だけでなく赤ちゃんにも影響を及ぼしてしまいます。妊娠中は体の安静を最優先して過ごしましょう。

契約期間の期限を確認しておく

多くの脱毛サロンやクリニックでは契約期間が定められていますが、妊娠した場合は一定期間休むことができる、または休会扱いにできるところがほとんどです。

しかし、休会制度を利用せずに無断で休み続けてしまうと、契約期間が過ぎてしまい、その脱毛サロンやクリニックに通うことができなくなってしまいます。
またそうなると、未消化分の返金なども受け取れない可能性があります。妊娠をしたらどうすればいいか、事前にスタッフに聞いたり契約書を確認したりしておきましょう。

脱毛を再開していいタイミングは?

出産後の脱毛再開時期は脱毛サロンやクリニックによって設定が異なりますが、基準になるのは生理の再開や授乳の有無などです。

・授乳を終え、生理が2~3回順調にきてから
・授乳後生理が再開してから
・産後3ヵ月からであれば授乳の有無は問わない

といった基準が考えられます。なお、帝王切開の場合は基準が異なる場合もあるため、通っている脱毛サロンやクリニックに問い合わせてみましょう。

出産後の負担も考えてVIO脱毛で事前に準備を

出産後の負担を考えれば、事前にVIO脱毛をして妊娠に備えておくほうがメリットは大きいといえます。
いざ妊娠してから必要性を感じても、実際に脱毛を始めることができるのは産後になってしまいます。

なかなか脱毛に通う時間が取れない方や、通うことを面倒に感じている方も、家庭用脱毛器なら気軽に妊活脱毛ができるのでおすすめです。
サロンのスタッフにデリケートゾーンを見られることに抵抗がある方にもピッタリです。ただ、家庭用脱毛器の中にはVIO脱毛に対応していない商品もありますので、購入時にはチェックが必要です。